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♪ A Midsummer Nights’ Dream 真夏の夜の夢

by hidepost, le 1 jan 1992

作曲:Benjamin Britten (ブリテン 1913~1976)
内容:シェークスピアの同名の戯曲をもとに P.Pears(1910~)と作曲者が共同で台本を書いたもの。妖精の王国、恋人達、田舎者という3つの世界に焦点を当て、戯曲の世界を離れ ブリテン独自の幻想的な技法を用いた成功作。3幕 英語

あらすじ

第1幕
妖精の王オベロン(コントラテノール)と王妃タイターニア(ソプラノ)が、最近 彼女が小姓にした少年の事で言い争い、怒ったオベロンは 小姓のパック(語り)に「”惚れ薬”を探してこい」と命じる。その薬を瞼に塗ると 目覚めて最初に目にする者に恋をするので、彼女の瞼に塗って誰かと恋に狂わせ そのすきに その小姓を取り上げようと考える。アセンズ町の娘ハーミア(メゾソプラノ)が 恋人の青年紳士ライサンダー(テノール)と町から逃げ 駆落ちして来る。続いて ハーミアを恋する青年デメトリアス(バリトン)が 彼に夢中な娘ヘレナ(ソプラノ)に追われて現れ、彼女に愛想づかしをする。それを見ていたオベロンはパックに「デメトリアスがヘレナに恋するようにせよ」 と命じる。町の職人達が、町の大公シーシアス(バリトン)とヒポリタ(アルト)の 結婚式の余興の芝居の配役を決め、今夜練習しようと帰って行く。

疲 れて眠ったハーミアとライサンダーのカップルを、デメトリアスとヘレナのカップルだと取り違えたパックは、ライサンダーの瞼に惚れ薬を塗る。デメトリアス に逃げられたヘレナがライサンダーを起こし、彼は薬の効果てきめんに彼女に夢中になる。オベロンが 眠っているタイターニアに薬を塗って姿を消す。

第2幕
職人達の劇の練習中、いたずらパックがボトム(バス)の頭をロバの頭にしてしまい、驚いた仲間は逃げ、眠っていたタイターニアを目覚めさせてしまい 彼女はロバ頭のボトムに夢中になる。オベロンは満足するが、ライサンダーに捨てられたハーミアがデメトリアスに追われて来るので パックのしくじりを知り、デメトリアスに薬を塗って ヘレナを連れて来るように命じる。目を覚ましたデメトリアスはヘレナに夢中になり愛の告白をするが、邪険だった男の豹変にからかわれていると思ったヘレナ は、やって来たハーミアもぐるになっていると思い込み怒る。今迄 ハーミアを争っていたライサンダーとデメトリアスは、今度はヘレナを争い決闘する事になり、オベロンは パックに2人が森で出会わないように命じ、疲れて眠る2人の横に各々の恋人を寝かせる様に手配して ライサンダーの瞼に薬を塗る。

第3幕
第1場
タイターニアの小姓を 自分の小姓に取り上げて満足したオベロンは、彼女の魔法を解いて夫婦は仲直りし、愛し合っている2組の人間のカップルもそれぞれ目を覚まし、ボトムも元の頭に戻る。

第2場
宮殿で 掟を犯して駆落ちしようとしたカップル達が シーシアス大公に許しを請うので 彼は許し 今日の自分の結婚と共に2組の結婚式も挙げようと言う。職人達の余興の芝居も上演されて宴が終わり、今度はオベロンに率いられた妖精達の宴となり幕とな る。