フライド・ポテトとかフレンチ・フライと言われ親しまれているフリッツ(Frites(仏)、Frietjes(蘭))。ベルギー人が外国でホームシックになったときに思い描くものはビールでもチョコレートでもなくフリッツ!だとか、ベルギーの国旗の真ん中の黄色はフリッツを表している!?とか・・ベルギー人のフリッツへのこだわりは果てしなく続くようです。
☆ ステッキ状のカットはいつから??
18世紀、ナミュールやディナン辺りでは人々がムーズ川で小さな魚を釣って、揚げて食べる習慣がありました。冬になると川の表面が凍ってしまうので、魚釣りができないことがままありました。そんなとき、人々は代わりにジャガイモを小さな魚の形に切って揚げたということです。この川はフラマン、ワロンの境界なので、フリッツはフラマンのものでもワロンのものでもなく、“ベルギー”のもの!!らしい。
☆ ベルギー発祥のフリッツ。なのになんで
“フレンチ・フライ”と呼ばれているの (?_?)
第一次世界大戦の時、ベルギーの西フラマン地方にやって来た米国、英国の兵隊がベルギー兵にフリッツをご馳走になりました。このときフリッツがフランス語で紹介されたため、以降“フレンチ・フライ”と呼ばれるようになったらしい。
☆ お薦めのフリッツ・スタンドはどこ、どこ??
ファースト・フードの影響か、1980年には8000軒あったフリッツ・スタンドFritures(仏)、Frietkotten(蘭)は現在1200件に減っていますが、それでもまだまだ駅周辺や観光地には欠かせません。
☆ Maison Antoine( 1 Place Jourdan, 1040
Etterbeek)
* フリッツ・オタクご推薦の店。
☆ Hommage à
Mafritte ( 2 Place du Jeu de Balle, 1000 Bruxelles)
*「マグリット(Magritte)」と「私のフリッツ(Ma
Frite)」をもじった店名に乾杯!
☆ La Friture de la gare de Uccle( Ch. d’Alsemberg,
1180 Uccle
Calevoet駅前)
*「Frikadellen(ミートボール)」もおいしい!!
☆ カリカリフリッツを作るためのルール!!
ジャガイモ
でんぷんを多く含むジャガイモを選択すること!ビンチョ(Bintje)、エスティマ(Estima)、
マノン(Manon)、モナリザ(Monalisa)がお薦め。中でもベルギー人の大のお気に入り
はナントいってもビンチョ(Bintje)。
最もポピュラーなフリッツの形は、厚さ1cm、長さ7〜9cm。
オイル
揚げ物用の植物油でもOKですが、“Blanc
de Boeuf”と呼ばれる牛脂(ヘット)で揚げ
るのが本格派(スーパーではバター売り場辺りにある)。コレステロールを気にしなくて
もいい人はお試しを!2度揚げは欠かせません。
ソース
やはり一番人気はマヨネーズやケチャップ。それにマヨネーズとトマトピューレのソース・アメリケーネ。変わりどころのソース・サムライ(!)はマヨネーズベースにカイエンペッパー入りで刺激的。刻んだピクルス入りでクローブ風味のピクルス・ソースも人気の一つ。
↓レシピを見てね♪↓
カリカリフリッツを作ろう!!
@150〜160℃の油で6〜8分揚げる。
A一度十分油を切り、荒熱を取ったら、180℃の油でさらにもう一度1〜2分揚げる。
Bしっかり油を切るとほらほらこんがり
黄金色のフリッツに!!
ベルギー初!!
フリッツ博物館
Frietkotmuseum
12
Groenplaats
2000
Antwerpen
毎日開館12時〜
24時(金、土は朝3時まで)