メッヘレン(Mechelen)でルーベンスを

 

メッヘレンで、家具を買おう・・・いえいえ、今回は、そのついでに、名画鑑賞もしてしまおう! という一石二鳥のアカデミック? なお話しです。

その昔、(1507年から27年間)ヨーロッパの中心として栄えたこの町は、小さいながら趣のあるたたずまいで、たくさんの教会や修道院があります。その中の一つ、聖ヤン教会(Sint-Janskerk)には、ルーベンスの三連祭壇画「マギの礼拝」(東方三賢者の礼拝)があります。生まれたばかりのキリストを三人の賢者(王様のときもある)が訪ねる様子が描かれたこの絵は、落ち着いた教会の雰囲気に調和して心安らぐ作品です。また、市庁舎(Stadhuis観光案内所もこの建物のなか)のある広場(グロート・マルクトGrote Markt)をはさんで反対側の運河を渡ったところにある聖母教会(Kerk-van-Onze-Lieve-Vrouw-over-de-Dijle)にも、ルーベンスの三連祭壇画「奇跡の漁り」があります。漁師たちの力強い姿がなかなかの迫力です。両方とも美術館ではなく普通の教会ですので、ミサの時間等都合によっては入れないこともありますが(通常は13時30分より公開)、入場は無料です。

過去の栄光をしのびながら、ゆっくりと古都を散策、疲れたら広場のカフェで一休み。思わぬ発見があるかもしれません。

 

☆おまけ☆                        

 グロート・マルクトのすぐ横の聖ロンバウツ(St.Romboutskathedraal)には、ヴァン・ダイクの「十字架のキリスト」の祭壇画があります。

 

※ブリュッセルからE19アントワープ方面でメッヘレンへ centrumの表示に従って進むとグロート・マルクトに着く。広場に駐車可。

 

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