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ここにもあった! 「最後の晩餐」 〜ルーヴェン 春の光に誘われて そぞろ歩き〜
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ブリュッセルの東25Km
中央駅からリエージュ方面行きICで20分
「最後の晩餐」といえば、レオナルド・ダ・ヴィンチ・・・ミラノでご覧になった方もいらっしゃると思います。キリストの生涯における重要な場面の一つですから、他の画家も創作意欲をかきたてられたはず・・・というわけで、15世紀フランドル派のディーリック・バウツ作「最後の晩餐」を楽しみながら、大学の町、ビールの町、ルーヴェンの散策はいかがでしょうか?
バウツ(Bouts)は、15世紀ネーデルランドの主導的画家の一人で、ルーヴェンに住んで活躍しました。ブリュッセル王立美術館所蔵の「火の試練」(バウツ作)は、もともと、ここの市庁舎にあったもの(現在は、コピーがかけられています)。
☆市庁舎/観光案内所 月-金9h~17h 土10h~13h,13h30~17h
15世紀半ばに建てられた市庁舎(Stadhuis)は、「石のレース」と呼ばれるヨーロッパでも屈指の美しい建物。正面の壁面には、聖書や町の歴史に基づく彫像が合計236体飾られています。観光案内所でCity
Map(€0.5)を手に入れると便利。
☆聖ペテロ参事会教会 火-金10h~17h 土 10h~16h30 日・祭
14h~17h
※市立美術館(StedelijkMuseum Vander KelenMertens)とセットで€5
市庁舎の向かい側にあるブラバント・ゴシック様式の教会が、聖ペテロ参事会教会(St.Pieterskerk)。今回注目の「最後の晩餐」(1468年作)があります。この絵のポイントは、ユダの位置。祝福をするキリストの右3人目にいるのがユダ。銀貨を入れた袋をもたせることで示しているのだそう。ちなみに、右端に立って赤い帽子をかぶっているのが、バウツ自身だという話。隣に、同じくバウツ作の「聖エラスムスの殉教」という、ちょっと恐ろしげな絵もあります。
さて、名画鑑賞の後は、名物ビールで喉を潤してください。市内には、個人経営のドムス醸造所、ベルギー最大のビール会社インターブルー/ステラ・アルトワの本社工場もあります。ルーヴェンにビール産業が栄えたのは、ブラバントの森の下を流れる上質な水のおかげだとか。
☆ドムス醸造所(Brouwerij Domus)醸造所とパイプで直結したカフェもあります。
「HERBERG
DOMUS」 Tiensestraat 8
オリジナル ビール CON
DOMUS 5% €1.40
NOSTRA
DOMUS 5.8%
€1.50
ENGEL 7% €2.35
♡♡♡ 学生下宿の呼び鈴 ♡♡♡
町を歩いていて、ふと目に留まった奇妙なもの・・・ブザーの横に並んだ名前とモールス信号のような記号。
何人かの学生が同じアパートに住む場合、それぞれの呼び出し方を表示するのだそう。
地図外、Naamsestraatを5分ほど歩いて右折すると、ユネスコ世界遺産に登録されているベギン会院(Groot Begijnhof)が見えてきます。凸凹の石畳、苔むしたレンガの壁、歪んだ小さな窓ガラス・・・中世にタイムスリップしたような気分になります。