ファッションセンター ModeNatie 〜アントワープの街から 春になると太陽の日差しが心をウキウキさせます。街中でも若葉が芽を出し、小鳥のさえずりも聞こえて、なんだかうれしくなっちゃいますね。そう、春にはファッションにも力を入れておしゃれをしなくっちゃ。ベルギーでおしゃれ、ファッションといえば、皆さんもご存知アントワープです。今月は、アントワープに焦点を当ててみましょう。 1988年、アントワープ王立アカデミーファッション科を卒業したエネルギッシュな学生が、自らの作品をロンドンで披露し好評を得たことから、「アントワープの六人衆」として活躍を始め、アントワープはファッションの街としてベルギーはもとより世界各国から注目されるようになりました(プチポワ97号参照)。 このアカデミーファッション科が入っている建物が、Nationalestraatにあるモードナシー(ModeNatie)です。この建物は、19世紀後半パリ建築様式の影響のもとに建てられ、当時は、New Englandと呼ばれる紳士服店とセントラルホテルが入っていました。その後、戦争負傷者協会、両替所、電気会社、ラジオ局と色々な分野で利用され、60年代半ばにアントワープ市の所有となります。1997年にフランダース・ファッション・インスティチュート(FFI)がここにお目見えしてから、ファッション関係で使用されるようになりました。現在は、地上階にファッション専門書店、ギャラリー、カフェ・レストラン、2階に州立モード博物館(MoMu)、3階にFFIと図書館、4階にアカデミーファッション科があります。また、ファッションショーや展示会も催され、この建物はまさにファッションの殿堂といえるでしょう。 さて、昨年9月にオープンしたこのモードナシー2階のモード博物館に足を運んでみましょう。 入るとすぐ、チャールストンを踊り出しそうなマネキンが当時を偲ばせるドレスで迎えてくれます。服の色ごとに展示コーナーが設けられ、昔流行ったファッションがところ狭しと並んでいます。帽子や手袋、ネクタイなどの小物もあります。掛け布団のようなコートは見物。 内部はシンプルなアレンジ。パレットとダンボールを利用した内部構成からも、アントワープのファッション感覚が伝わってきます。メール通りからも歩いていける距離にありますので、お買い物のついでにちょっと覗いてみませんか。 MoMu(ModeMuseum)Nationalestraat 28, 2000 Antwerpen 入場料:5ユーロ 金曜日の一般入場は無料 行き方:アントワープ中央駅よりトラム2、3、15番でGroenplaats下車 徒歩3分
3.2003
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