冬時間
ヨーロッパは冬が長く、夏が短いので、消費電力を節約するため、夏時間、冬時間が設けられています。10月の最終週末10月27日に冬時間が始まります。夜中の3時が2時になって1時間多く眠ることができます。
これは、1976年の石油ショックによるエネルギー節約のため、フランスが始めました。翌1977年はベネルクスも夏時間を取り入れました。イギリスは、第二次世界大戦後すでに始めていたそうです。そして、現在は国連加盟国193カ国中57カ国が夏時間を採用しています。アメリカやオーストラリアなど広大な面積を持つ国は、州単位で実施を決めており、実施しない州もあります。
日本は1948年第二次世界大戦敗北後の連合国軍占領期にGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)指導下で公的に導入されましたが、残業増加や寝不足を引き起こすなどとして不評を呼び、1951年に廃止されました。
最近はデジタル化した時計を使用しているので、自動的に時間が変更しますが、腕時計など時間を設定しなければならない時計の時間を就寝前に1時間遅らせて眠ると、翌朝混乱を避けることができます。
夜遅くまで起きてられる方は、夜中の3時前に携帯の時計と睨めっこしてみてください。3時になる瞬間に2時に変更します。
こんな体験は日本では味わえないですから、翌朝ゆっくり寝られる方は、試してみてもいいですね。
ちなみに夏時間の場合は、3月の最終週末の夜中の2時が突然3時に変更します。睡眠時間が1時間減るのは悲しいです。動物や老人は、この1時間の変化に対応できないそうです。
我々は日本との時差を体験するので、1時間の時差なんて時差ではない、と感じる方もいらっしゃるでしょう。いずれにしても月曜日には正確な時間で行動しましょう。