Petits Pois
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アスパラガス 〜ユリ科/多年草〜

静物画の題材にもなっている春野菜といえばこれ、アスパラガスです。日本では北海道産のグリーンアスパラガスが有名ですが、
ベルギーの春の食卓はホワイトアスパラガスが主役。
缶詰めや冷凍もありますが、やはり新鮮なアスパラガスをゆでていただくのが一番です。

アスパラガスの種類

アスパラガスの種類は、グリーンの他ホワイト、さらには先が少し紫がかった紫アスパラガスがあります。
グリーンとホワイトは同じもので、伸びていく若芽が日光に
当らないよう25cmほど土を盛り、地面に亀裂を作って
顔をのぞかせたころを見計らって収穫するとホワイトや
紫アスパラガスの誕生です。

原産地は南ヨーロッパ、アスパラガスという名はギリシャ語の「aspharagos(激しく裂ける・伸びる)」からきています。
栽培に手間のかかるアスパラガスは16世紀ごろのヨーロッパで
人気の野菜となり、料理本にもレシピが登場するようになりました。

日本へは、江戸時代にオランダ人により鑑賞用として紹介され、大正時代に食用として北海道で栽培されるようになりました。ベルギーではメッヘレンやボーネムで栽培されています。

アスパラガスの栽培と選び方

種をまいてから2〜3年後に収穫ができ、その後10年以上も収穫できます。旬は4〜6月。アスパラガスはとてもデリケートな野菜で、収穫はすべて手作業で行われます。

手に持ってどしっと重みがあり、硬く、つやのあるものが新鮮。
あまり長くないものを選びます。高温と乾燥に弱いので購入したらすぐに食べましょう。皮は先から根に向かってむきます。
どのアスパラガスも皮をしっかりむきましょう。

アスパラガスの栄養

アスパラガスにはアミノ酸の一種アスパラギン(これが語源との
説もあり)が含まれ、疲労回復に効果があります。また穂先には
ルチンという成分が含まれ、高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。また、利尿作用もありますが匂いが尿にまで
影響します。母乳の味も変わりますので、母乳を与えている
お母さんは控えたほうが無難でしょう。

Asperge a la flamande(フラマン風アスパラガスのレモンバターソーズかけ)

材料(4人分)

・ホワイトアスパラガス 500g
・ゆで卵 3個
・溶かしバター 50g
・レモン汁、きざみパセリ、塩・こしょう 各適量

作り方

  1. ホワイトアスパラガスの皮をむき、20〜30分くらい
    塩茹でする。茹でるとえぐみが出るので、火を止めてから
    少なくとも10分は茹で汁につけておく。
  2. ゆで卵1個半をつぶし、とかしバター、レモン汁、
    きざみパセリと混ぜ、塩・こしょうで味を調える。
  3. お皿にホワイトアスパラガスを並べ、2のソースをかける。
    残りのゆで卵ときざみパセリで飾る。


  4. *肉や魚のつけ合わせとして温かいうちにいただく。
    また、サラダ感覚で冷やしてもOK。