<プチポワの起源>
乳幼児を抱え見知らぬ土地に駐在した主婦5人が、同じ境遇にいる主婦の手助けにな
ればと願い、自分達の経験を活字にしました。これが出産育児をテーマにした記事、 “Bebe est là”の始まりです。当初“Kermesseケルメス”という情報誌にこの記事
を掲載し始めましたが、Bebe est làシリーズの2作目でケルメスは廃刊。「これを機 に自分達で情報紙を作ってしまおう!」と1992年9月にプチポワ創刊号(1,000部)を
発行しました。文章を書き慣れていない素人が始めた情報紙は、当初全6頁のささや かなものでした。素人ゆえ感じる疑問や意見を大切にし、ベルギー生活に密着した情
報紙作りを志し、また、手作りの良さが伝わるよう、名前は「情報誌」ではなく「情報紙」と敢えて「紙」にこだわりました。
1993年3月には、非営利団体“PETITS-POIS
a.s.b.l.”を設立し、ベルギーで法的に
認証されました。
そして2010年現在、プチポワは初心を忘れることなく、当初よりボランティアによって毎月 2000部編集・発行されており、ベルギーに住む日本人の強い味方になっています。プ
チポワは、月1回発行されており(月初め、8月は休刊)、大使館領事部、広報文化 センター、日本人会をはじめレストラン、食料品店、企業など日本関係のお店などで
無料で入手できます。配布場所のリストはこちら(PDFファイル)です。
プチポワ200号までの歩み(2010年10月号掲載)
1992 年 9 月に産声を上げたプチポワは、今月で200 号を迎え、18 歳、ベルギーでは成人になりました。創刊以来多くの方々のご支援をいただき、今日に至りましたことをスタッフ一同は感謝しています。
ここでプチポワの 18 年間を振り返ってみましょう。
1992 年 9 月 創刊号( 1,000 部発行)
ブリュッセル在住日本人主婦 5 人が、同
じ環境の駐在員主婦に自分たちの出産、育
児の経験を伝えようと、すでに存在した日
本語月刊誌『ケルメス』に記事を掲載し始
めました。ところが、このシリーズ記事
「Bebe est la」が 2 回を迎えた時点で、
『ケルメス』が廃刊に。「まだ伝えたい情
報はたくさんあるのに、どうしよう・・・」と考えた末、自ら
情報紙を作ることを決定、『プチポワ』が誕生しました。全
6 ページの日本語情報紙の始まりです。手作りの良さが伝わ
るよう、あえて「情報紙」と「紙」にこだわりました。
1993 年 3 月
非営利団体 asbl Petits-Pois を設立
1997 年 2 月( 1,700 部発行)
50 号。毎月休むことなく発行を続け、
『プチポワ』が少しずつ日本人社会に浸
透してきました。ワープロから PC へと移
行し、編集経験のあるスタッフのアドバ
イスが加わって、紙面作りに磨きがか
かってきたころ。
2001 年 9 月( 1,800 部発行)
100 号。台紙に原稿を貼り付け、イラス
トを手書きでという手間のかかる編集作業
をスタッフが楽しんでいた時代。「かんば
れベルギーのお城たち」、「ベルギービー
ルでホロ酔い気分」などオリジナルの連載
記事が誕生しました。
2006 年 3 月( 1,900 部発行)
150 号。記念号として表紙をカラーに。
読者参加型の記事を企画し、お出かけ取材
モニターや料理レシピを募集。読者からの
情報を手にして、ますます充実した記事を
提供しなければと、新たに意欲をかき立て
られました。「鐘楼めぐり」、「銅像巡
り」など力作の連載が続々と登場。
2010 年 10 月( 2,000 部発行)
200 号。オールカラー。デジタル化した
原稿をコピー屋に入稿。インターネットか
らの情報を基に体験取材を行って、より幅
広く充実した記事を提供できるようになり
ました。レイアウト、校正には、はるばる日
本、中国在住のスタッフも参加しています。
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