改札設置の効果

STIB/MIVB (ブリュッセル交通局) は、乗客の安全と、無賃乗車撲滅のため、7月5日から市内のメトロとプレメトロ駅への改札機械の導入プロジェクトを開始した。8月中旬現在、8カ所で設置が完了しており、設置駅での切符販売額が倍増したとの報告が出ている。同局は、2013年までに市内69駅すべてに改札機械を導入する予定。

 初夏の記録的気温上昇

7月2日、リンブルグ州でベルギー観測史上2番目に高い最高気温37.3℃を記録した。6月下旬から始まった初夏の記録的な暑さは7月中旬まで続き、ブリュッセルUccle地区の観測所では、7月初・中旬の平均気温は22.5℃ (平年18.1℃)、日照時間は199時間（平年128時間）と、それぞれ平年を大きく上回った。また、この期間、ベルギー国内で暑さのために500人以上が死亡した。

 Villo快調な走り

2009年5月にブリュッセル市
内中心部4区で開始された貸
自 転 車 シ ス テ ム「Villo」が、
観光客だけでなく一般市民
にも人気を博し、市内11区、
180ステーション、貸自転車
数2,500台の大型システムに
向けて順調に拡大している。
単発利用では最初の30分が
無料でその後30分ごとに約2
ユーロの加算、定期券は1週間7ユーロ、1年30ユーロで無制限利用可という安価な使用料と、約450mおきに1カ所程度の頻度で設置されているステーション間の乗り捨て可能なシステムが、利用者に好評という。詳細はウェブサイトで。 (www.villo.be)

 首都のスピード制限強化

9月16日、欧州モビリティー週間の開始に合わせ、通称ペンタゴンと呼ばれるブリュッセル市内環リング内が一斉に時速制限30kmゾーンに指定される。トラム以外の車両一般が対象だが、当分の間、主要幹線道路のBd de Dixmude、Bd Max、Bd Anspach、Bd Lemonnierはこの規則から除外される。

 赤ちゃんのための寄宿保育園登場

8月9日、西フランドル州Waregem市で、ベルギーで初めての乳児用寄宿保育園「Ennes」がスタートした。すでに2人が入所登録をし、それぞれ週4泊ずつ利用し始めている。ベルギーでは、小学校以上の寄宿学校は比較的多いが、乳幼児が寄宿できる施設は初めてで、関係各方面からは賛否両論が出ている。ワロン地方の乳幼児保健衛生を管理する機関O.N.E.は、同地方ではこのような設備設置は考えていない、としているが、不規則時間勤務の両親のために、保育可能時間帯が早朝から深夜に及んだり、24時間オープンしている保育園などはすでに存在しているという。