12月は、ベルギー人にとってとても忙しい月です。サンニコラ、クリスマス、大晦日とおいしい物を食べて、贈り物をするパーティーが続くのです。会社、友達、家族とのパーティーと毎週のようにお祭り騒ぎが続く人も。彼らの12月をちょっと覗いてみましょう。

サンニコラ　12月６日
　一年間おりこうさんだった子供達が、サンニコラからプレゼントをもらう日。おじいちゃん、おばあちゃん、両親、ゴッドファーザー、ゴッドマザー（代父、代母）からと、色々な人からプレゼントをもらう。おもちゃが一揆に増えるこの日に向け、子供達は広告から欲しい物を選びリストを作る。おもちゃが一番売れる時期でもあるサンニコラ直前の日曜日は、開いているお店が多く、親たちがプレゼントを買いに走りまわる。

クリスマスイヴ12月24日
　祭日ではないので朝から仕事をしているが、15〜16時に仕事を切り上げて買い物に走る人が多い。スーパーなどお店は買い物客でごった返す。パ―ティーは家族単位で行われ、両親宅や兄弟宅に家族が集まってプレゼントの交換をする。20時ころからパーティーが始まり、アペリティフ、オードブル、メイン、デザートとフルコースを楽しむ。デザートが終るのが、深夜の１時や２時になることも。会社のクリスマスパーティーでは、おしゃれに着飾った社員が、デザート後ディスコに早代わりした会場で、日ごろのストレス解消に!? 上司も平社員もいっしょになって踊りまくる。解散は朝の3〜4時ごろ。警察の検問が頻繁になる時期なので注意。

大晦日12月31日
　この日も平日で仕事があるが、クリスマスと同じく早めに帰宅する人が多い。大晦日は、友達と大騒ぎをするのが一般的。20〜21時ころパーティーをはじめ、年が変った瞬間「Bonne annee, bonne sante et beaucoup de bonheur !」といって一年の幸せと健康を祈る。街では、花火が上がったり、爆竹が鳴り響いたりの騒ぎに。祭日は1月1日だけ。2日から何事もなかったようにいつもの毎日が始まり、バーゲンの話題に花が咲く。大晦日をレストランで過ごす人も多い。“クリスマスの七面鳥”“ブッシュ・ドゥ・ノエル”のように代表する料理はないが、鴨や仔羊、ジビエなどいつもとは違ったご馳走を楽しむ。８日の間に２回パーティーがあるので、クリスマスに向けダイエットをする人も多い。