皆さんは、それぞれの理由でここベルギーに住んで、10年、5年、1年未満・・・と色々な方がいらっしゃると思います。住んでいて意外と知らないのがベルギーの地理ではないでしょうか？ それもそのはず、日本では、ベルギーという国についてあまり学びませんものね。実は、我々スタッフも結構知らないことだらけ。プチポワと知識を分かち合いましょう。

　ベルギーの人口は1031万人（2002年1月データ）、面積は32.545k�uで、10の州（provinces）から成り立っています。首都ブリュッセルはVlaams-Brabant 州に位置しますが、特別に独立しています。地方（regions）としては、フラマン地方、ワロン地方そして、ブリュッセル・キャピタルの３つに分かれます。フラマン地方は、工業（金属、食品加工、化学、機械、織物）が盛んで人口が多く、経済的に優位に立っています。ワロン地方の産業は、リエージュ、シャルルロワで工業（金属、機械）が盛んな以外は主に農業で、牧畜(牛乳の生産)が盛んです。昔栄えた鉱山は廃れています。ブリュッセルは、他国の首都同様サービス業が盛んです。

　面白いことに、一人当たりの収入の多いブリュッセルをはじめ、首都を取り囲む都市では、出生率が低いというデータが出ています。夫婦共働きのため、子供は一人、または作らないというカップルが増えているのでしょうか。反対に、牧畜がさかんなワロン、アルデンヌ方面では、出生率が高くなっています。

　次回からは、ベルギーの州に焦点を当て、各州のトピックスを紹介していきます。まずは上図ベルギー全体を見て州の名前と位置を確認しましょう。州名のあとの都市名は、各州の州都所在地です。また、上部がフラマン地方、下部がワロン地方です。