10月といえば、日本なら衣替えの季節、ここベルギーでも、“いつ天気が変わるか分からない”と躊躇せずに、衣替えをしてみませんか？

?虫食いの虫って？?
洋服が虫に食べられた、とよく言いますが、この虫ってどんな虫でしょうか？ ベルギーで一般的に言われているのは、LES MITES(仏)/MOTTEN(蘭)と呼ばれているもので、小さな蝶の一種です。実はこの虫、たった２週間足らずの間に１００匹もの幼虫を産み、この幼虫が３ヶ月かけて大きくなる間の食料として、衣服のケラチンたんぱく質を必要とするのです。たんぱく質で出来ている服は、シルク、ウール、カシミア、羽毛、皮製品などですが、ポリエステルや綿でも食べかすやシミがついていれば食べられてしまうのです。
まずはきれいに洗濯し、埃等を取って収納する事はもちろんですが、欠かせないのは防虫剤です。ベルギーのスーパーやお店などで簡単に手に入る防虫効果のあるものを集めてみました。

化学の力を信じる、理系のあなたには・・・
◇ パラジクロルベンゼン・・・揮発性が強く有臭タイプだが、効き目が早く特にウールなどに最適。白いビー玉サイズで衣服の上に置いて使用。Nicols社の Pastilles Parfumees/Geparfumeerde Pastillesなど。
◇ 防虫シート・・・防虫の臭いを染み込ませた、シートタイプ。Baygon社のLes papiers parfumes anti-mites/het geparfumeerde mottenpapierなど。

自然の力を借りたい、ナチュラル派のあなたには・・・
◇ 西洋杉ブロック・・・防虫、防カビ、防湿効果のある西洋杉の木片。天然素材なので子供服などにも安心、色々な形があるので用途によって使い分けられる。衣替えのたびに表面をサンドペーパーなどで磨いておくと、４〜５年使用可。Cardiff N.V.社のThe Ceder houseシリーズなど。
◇ エッセンシャルオイル/アロマオイル・・・ユーカリ、ラベンダー、ペパーミント、レッドシダー、パチュリなど、防虫効果のあるオイルは様々。ガーゼなどの布切れに数滴染み込ませて使用。揮発性が高いので、２、３ヶ月に１回はオイルを足し、シミにならないように衣服に直接触れさせない。
◇ ドライハーブ・・・クローブ、ミント、ラベンダーなど手に入りやすく防虫効果も期待でき、好みの匂いを選べる。布袋やお茶パックなどに入れて使用。オイルとの併用もよい。

先人の知恵を借りたい、おばあちゃんの知恵袋派のあなたには・・・
◇ 石鹸・・・ラベンダー、ユーカリ、ミントなど防虫効果のある匂いの石鹸を衣服と一緒に入れておく。
◇ 圧縮袋・・・圧縮袋に乾燥剤と共に入れておく。ジッパー付きの袋などに入れ、ストローで空気を抜く方法も。

Let's try!! マイ防虫剤を作ってみよう。