Petits Pois
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世界遺産を訪ねて
ベルギー鐘楼巡り(12)『ティーネン Tienen(蘭)/Tirlemont(仏)』

 

 ティーネンはブリュッセルから東45km、ちょうどベルギーの真ん中に位置します。

 町の名前は「山」を意味するケルト語tineからきています。実際、名前の通り町は丘の上にあります。フランス語では他の類似した都市名と混同しないよう、かつてはThiene-le-Mont、現在はTirlemontと呼んでいますが、語源からいうと「山の山」という意味で、山を二度も繰り返していることになります。
 このあたりの主要農作物は穀物類とテン菜。テン菜は砂糖の原料となる根菜です。この小さな町にはベルギー最大手の砂糖精製工場があり、「砂糖の町」としても有名なのです。

 町の歴史は大変古く、紀元1?3世紀には既に、古代ローマ帝国が敷いた、西のトンゲレンからマーストリヒト(オランダ)へと続く古ケルン・カッセル街道の重要拠点となっていました。この街道はゲルマン族の侵攻に備えるライン川の砦へと続くものでした。その後、フランク族の侵攻で町が崩壊すると、聖ゲルマヌスの丘に新しい町が築かれました。13世紀に入るとブラバント公によって統治され、毛織物の町として繁栄しました。その品質は高く評価され、ティーネンは「白い町blanke stede」と呼ばれていたこともあります。しかしその後はペストの流行で人口の大半を失ったり、近隣諸国からの侵攻で幾度も破壊されたりと苦難の歴史を経験し、ついにはスペインの統治下におかれました。18世紀以後も数々の戦渦にみまわれ、町が再び活気を取り戻すのは1830年、ベルギーが独立国家となって以降のことになります。

 さて鐘楼は丘の上、見張り塔としてはうってつけの場所、町のいちばん高いところに建てられた聖ゲルマヌス教会St.-Germanuskerkにあります。教会はロマネスク様式バシリカ聖堂で、4つの塔があります。いちばん古い塔は西塔で12世紀後半から13世紀初頭にかけて建てられました。町の繁栄とともに塔が増築され、1713年、鐘楼となる塔が完成します。カリヨンの鐘の数は54個。総重量は7000kgにもなります。当時の鐘が今も残され、変わらぬ美しい音色を響かせています。


★★ ティーネン豆知識★ 

教会/プール聖母教会Onze Lieve Vrouw-ten-Poelkerk:広場に面して建てられている。ブラバント風ゴシック様式。13世紀終わりから250年かけて完成された。西正面の裏側に小さな石の教会が隠されており、3つのポーチには教会の伝説を物語る彫像が飾られている。 

ベギン会院/ベギン会の修道院教会がここにもあったが、1944年の空爆で破壊された。今では小さな公園になっている。 

博物館/「小さな塔het Toreke」と称された、1600年代から1975年まで刑務所として使われていた建物が現在、博物館となっている。ガロ・ローマン時代から現代までの町の歴史について展示されている。(入場料/2ユーロ 開館時間/砂糖博物館と同じ)


♪♪ちょっと寄り道♪♪
       「砂糖博物館Sukermuseum」

「砂糖の町」、そして砂糖についてよく知ってもらおうと2002年秋にオープンしました。一歩中に入るとそこは砂糖ワールド。テン菜の栽培から砂糖ができるまでの様子、砂糖についての科学的解明、お菓子のことなどがわかりやすく展示されています。

Grote Markt 3, 3300 Tienen
◆入場料/5ユーロ(het Torekeとの組合せチケット6ユーロ)(オーディオガイド付き)
◆開館時間/10:00?17:00(最終入場16:00)
◆ 休館日/月曜日、12/24から12/26、12/31、1/1、1/2