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駐在員主婦エッセイ 交通違反 私は幸いにもまだスピード違反で捕まったことはないのですが、ベルギー及びヨーロッパでは色々な所にカメラが設置されており、（その箇所は新聞に公開されている）スピード違反、信号無視は写真に撮られ、後で手紙が送られて来るのだとか･･･。さっきまで飛ばしていたベルギー人の車が急に速度を落しはじめる不穏な動き、それはカメラ設置場所にさしかかったということ。道路脇には「controle」という看板がしっかり立っています。それを知らなかった私は不思議に思いながらも、喜んで一人飛ばしていたものです。後からカメラのことを聞いてびっくり。よくあんなに飛ばしていて捕まらなかったわぁ。ほんの十キロオーバーでも罰金を取られるとか、危ない、危ない！ ちなみに、高速道路の最高制限速度は、ベルギー、オランダが一二〇キロ、フランス、ルクセンブルグは一三〇キロ、そしてドイツは一部無制限とか。
また、息子が交通事故に遭った時のこと。ある日突然携帯電話が鳴り、なんとカルフールの前で息子が車とぶつかったとのこと。慌てて駆けつけると、パトカーと救急車が私を待っていて、大騒ぎ。幸い息子はかすり傷で自転車が壊れただけで済んだこの事故。でも、相手の車のおばあさんは「サバ？（ca
va?）」だけで絶対に謝らなかったのです！ 警察の采配で救急車代、治療費はすべて相手の保険で支払われたので、それは良かったのですが･･･。日本では、たとえ自殺願望でぶつかったとしても一〇〇％車が悪いし、すぐに
謝っちゃう文化だから、おばあさんの態度にものすごく違和感を覚えてしまいました。こちらの人は権利意識が強いからすぐに謝らないのが当然の姿勢らしいのです。 |
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交通ルールの中で一年以上たってもいまだに慣れないものに、右側優先があります。日本の幹線道路優先が癖になっていて、つい見落としてしまい、クラクションを鳴らされ怒られることはしばしば。また、逆にこちらが右側優先でも飛び出ることが出来ず、よく直進車が止まってくれます。でもこのルール、一〇〇パーセント右側が優先ではなく、広い道路に優先道路標識があったり、右側の路面に逆三角が見えたら優先的に直進しても良いのです。この右側優先ってベルギー内でも悪評らしいのですが、ホント納得。前と右を常に気にしないといけないし、渋滞の時はお互い譲りあって、さらに大渋滞に･･･。例外があるなら、直進車優先の方がよっぽど分かりやすいのに･･･。これもベルギー風ということなのでしょう。