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知っておこう! レストランでのマナー

海外で生活する中、迷わず対応できるマナー の知識を持っていれば、あなたは立派な紳士、
淑女の仲間入り。マナーの基本は、「お互いへ の思いやり」。マナー違反をしては、その場の
雰囲気が台無しです。以下の高級レストランで のマナーを参考に日ごろから心がけましょう。

ドレスコード

服装規定のこと。高級レストランでは、ノーネクタイ、
ノージャケット、スニーカーでの入店を断られる場合があります。お店のレベルに合わせた服装で行きましょう。

入 店予約時間に遅れないように。基本はレディーファースト。 男性がドアを開け、女性が先に入ります。女性同士なら、招待客が先に入店します。小さな子ども(特に小学生以下)は連れて行かないこと。やむなく同席した子どもが騒いだら、外に出るなどの配慮が必要です。

着 席

最初に案内される席が上席(上座)となります。招待客の女性、招待側の女性の順に着席し、最後に男性が席に着きます。男性が先に席に来たら、女性が座るまで自分の席で待ちましょう。椅子の左から出入りするのが礼儀です。ハンドバッグは、自分の左側の床、または背もたれと背中の間に置きます。テーブルの上や隣の席に置くのは控えましょう。

注 文

フルコース(メニュmenu)は、お通し(アミューズ・
ブッシュamuse bouche)、前菜、魚料理、肉料理、デザートが基本です。コースを頼まず前菜とメインを1品ずつを注文することもでき、デザートの注文を食後にする場合があります。ワインは、お料理にこだわる必要はなく、好みのものを注文します。ソムリエにアドバイスを受けるのも一案。かけつけ一杯のビール、その後ワインという注文の仕方はあまりしません。テイスティングは、招待側がします。友人同士
の場合は、主に男性がします。味の好みをチェックするのではなく、品質・保存状態の確認であることを忘れずに。ワインを注いでもらうときは、日本のお酌のように、手を添えたりグラスを持ち上げないこと。

食事中

足を組まない、ひじをつかない、食事中に髪の毛を触らないは基本です。ナプキンを膝にかけるタイミングは、全員が着席した後ですが、パンが配られるころでも十分です。ナプキンは2つ折りにし、折り目を手前に膝に置き、内側で手を拭く、軽く口を押さえるときに使います。こぼしたものを拭いたり、大げさに口を拭くのはよくありません。食事中に中座するときは、軽くたたんで自分の椅子の上に置きます。きれいにたたんでテーブルの上に置くと、早く帰りたい、食事が合わなかったという意味になりますので注意しましょう。

アペリティフやワインで乾杯するときは、グラスを合わせて音を出さないこと。高級レストランほど、薄くてデリケートなグラスを使っています。乾杯は、スマートにグラスを持ち上げる程度に。

グラスは、足の部分の上の方を持ちます。グラスが空になったら、自分で注ぐのではなく、合図してウエイターに注いでもらいます。グラスの口に手をかざすと、「もう結構です」の合図。テーブルでの会話を遮断することなくジェスチャーで意志を表示します。

一番大きいグラスは、水用です。赤ワイン用のグラスを注文後に用意するレストランもあります。

 

ナイフ、フォークは外側から両方を同時に使います。ナプ
キンやナイフ、フォークを落としたときは、慌てて自分で拾
わず、ウエイターに頼みます。食事中、ナイフとフォークは
皿の両側に「ハ」の字に置き、食後は、6時の位置(イギリス式)、3時の位置(フランス式)、または斜めにそろえて置きます。

お皿を裏返して銘柄を見たり、持ち上げて食べるのは厳禁
です。お料理がテーブル全員に配られてから食べ始めます。
食べるスピードは、同席の人に合わせましょう。食べ物は一口サイズに切って、音を立てずに食べます。サラダはナイフで切らずに、ナイフとフォークで折りたたむ、または左手のパンで折りながら食べます。残ったソースは、パンに付けて食べてもよいですが、高級レストンではしない方が無難です(決してナイフを舐めないように)。テーブルは右が上座になりますので、料理の残り、骨などはお皿の左に、食後のナプキンも左側に置きます。

食事中は大声を慎み、テーブル内での会話を楽しみます。 食事中の携帯電話は厳禁です。ウエイターを呼ぶときは、声を出さずに手を上げて、注意を引きます。立ち上がって何かを指示しにいくのも避けましょう。

支払い

お勘定はウエイターに合図をして頼み、支払いはテーブルで済ませます。招待客に請求金額が見えないよう配慮します。クレジットカードで支払うのがスマートな方法でしょう。快いサービスを受けたら、チップ(請求額の端数分、高級レストランでは請求金額の10%以上を目安)を置いていきましょう。