ベルギー歳時記12月

ベルギー歳時記 12 月

12 月 6 日サンニコラ / シンタクラース Saint Nicolas / Sinterklaas フランス北部、ベルギー、オランダ、ドイツ、オーストリア、スイスの一部で行われる子ども向けの行事です。サンニコラ / シンタクラースは実在したトルコの司教で、貧しい人や不幸な人びとに生涯を捧げました。子どもの守護聖人としても知られており、聖人カレンダー＊のサンニコラ / シンタクラースの日に当たる 6 日に 1 年間お利口にしていた子どもは希望のプレゼントを、悪い子は Pere Fouettard ( むち打ちおじさん ) / Zwart Piet ( 真っ黒ピート ) からむち打ちの罰をもらいます。＊カトリックのカレンダーには、毎日それぞれの聖人の名が付いている。 12 月 24 日クリスマス・イヴ Reveillon de Noel / Kerstavond クリスマス前夜。イヴ＝evening と同義の古語 even の語尾が消失した形だそうです。教会では、夕方または真夜中にキリストの降臨を祝うミサがあります。夕食には豪華なクリスマスメニューを用意し、家族そろって食卓を囲みます。一般に家庭ではクリスマスツリーやキリストの誕生を表す馬小屋が飾られ、ツリーの下に家族へのプレゼントが用意されます。フランダース地方の子どもたちは、クリスマスツリーの前で歌を歌ってからプレゼントをもらいます。	12 月 25 日クリスマス Noel / Kerstmis キリストの降臨を祝うキリスト教の祭りです。クリスマスの語源は、「キリストのミサ」 (Christ + Mass) 。午前中、教会ではミサがあり、お昼は家族が集まって食事をします。クリスマスは家族が集う日となっている家庭が多く、イヴは夫の家族と、当日は妻の家族とというようにそれぞれの家庭で親、兄弟が集まってパーティーが開かれ、プレゼントの交換をします。従って 24 日夜、25 日は休みとなるレストランがあります。 12 月 31 日大晦日 Reveillon de nouvel an / Oudejaarsavond この日は友人と過ごすことが多く、家庭やレストランで遅めのディナーパーティーをします。そして、新年 0 時にあちこちで花火が上がります。日本のように年末の大掃除、三が日のおせち料理の用意という習慣はありません。普段通り仕事がありますが、早めに家路に就く人が多く、夕方のお店は買い物客でにぎわいます。現地の学校の 2010～2011 年度は、クリスマスから 1 月 9 日 ( 日 )まで冬休みとなります。